青色光は抑うつ状態に繋がる?

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Photo by K. Mitch Hodge on Unsplash

青色防犯灯の設置により犯罪抑止効果があるという、実しやかな話がありますが、実際のところは単独の青色防犯灯だけでは犯罪抑止効果は不明な様です。今回紹介するのは、中国のHefei National Laboratory for Physical Sciences at the Microscale等の研究施設から出された研究報告で、「A circadian rhythm-gated subcortical pathway for nighttime-light-induced depressive-like behaviors in mice」という題です。

内容としては、実験用マウスに夜間に繰り返し青色光を照射すると、うつ病様の症状を引き起こす可能性があることが書かれています。

実験用マウスを青色光(400ルクスの青色照明)に毎晩2時間3週間さらし、その後光の照射がマウスの行動に識別可能な影響を及ぼしているかどうかを判断しました。最初はマウスはまったく変化なかったが、3週間後にはマウスは砂糖の見返りを求めて働きにくくなる等のマウスのうつ病の兆候と見なされる行動を呈するようになった。また、うつ症状は、夜間の光の照射を中止した後でも、最大3週間続くことを発見しました。

さらにマウスのどこの部位が青色光に反応するのかを研究したところ、マウスの網膜に気分に関係する脳の領域である「側坐核(nucleus accumbens)」と「外側手綱核(dorsal perihabenular nucleus)」につながる特定の種類の光受容体が存在することがわかりその経路を遮断したマウスでは抑うつ状態には陥らなかったとのことでした。

携帯やPCのブルーライトの弊害は度々話題になりますが、精神面にも悪影響を与える可能性があるというのは少し恐ろしい話ですね。

文献情報

An, K., Zhao, H., Miao, Y. et al. A circadian rhythm-gated subcortical pathway for nighttime-light-induced depressive-like behaviors in mice. Nat Neurosci (2020). https://doi.org/10.1038/s41593-020-0640-8

A circadian rhythm-gated subcortical pathway for nighttime-light-induced depressive-like behaviors in mice
An et al. discovered a new brain pathway in mice that conveys light signals from the retina to mood-relevant subcortical nuclei under circadian gating and there...

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