スウェーデンのCOVID-19に対する対応とその経過が話題になっていますが、そのあたりを数値を使ってみてみたいと思います。比較対象はニューヨークがロックダウンを開始した3/22と5/2です。比較対象は、スウェーデン、中国、イタリア、スペイン、アメリカ、日本です。データはCoronavirus disease (COVID-2019) situation reportsを参考にしています。

感染者数はアメリカが3/22から5/2で68倍と圧倒的ですが、これには検査の能力等も関わってくるのでこれだけではなんとも言えないです。中国では全然感染者が増加していないですね。

総死亡数はスウェーデンが129倍と圧倒的です。

当たり前ですが、総死亡数と倍率は同じです。人口100万人あたりにすることでその国の状況の悪さは理解しやすくなりますね。

5/2時点のスウェーデンは死亡率(COVID-19の死亡数/COVID-19の感染者数)はイタリアの次に高いです。さらに、スウェーデンでは死亡率は10倍と非常に高くなっています。

スウェーデンは大きな行動制限をせずに、自然免疫での感染抑制(基本再生産数を1よりも小さくしようとしている)を目指しています。スウェーデンの死亡者の割合がわかると更に色々なことがわかると思いますが、現状ではスウェーデンでは感染は進んでいることは間違いなさそうです。スウェーデンの医療の負荷量はどの程度なのかも気になります。また、COVID-19の後遺症や再感染に関してはまだはっきりしないので今後どうなっていくかをみていく必要はありそうです。
参考
World health organization Coronavirus disease (COVID-19) Pandemic
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019
The world factbook COUNTRY COMPARISON :: POPULATION
https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/fields/335rank.html#IT
新型コロナウイルスの真実 (ベスト新書): ベストセラーズ

スウェーデンはなぜ強いのか 国家と企業の戦略を探る (PHP新書) PHP研究所

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