運動と変形性膝関節症の関係

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はじめに

2009年と少し古い論文からですが、日本でのROAD(Research on Osteoarthritis/osteoporosis Against Disability)プロジェクトからのデータでは、変形性膝関節症の有病率は男性42.0%、女性61.5%と高い有病率でした。日本でも多く人が悩む疾患ですが、運動と変形性膝関節症に関しては以前から関連性に関しては色々な意見がありました。今回それに関する一つの回答が論文で出されたので紹介したいと思います。

運動と変形性膝関節症

変形性膝関節症と運動に関する新しい論文がJAMA Network Openに発表されたので紹介したいと思います。米国シカゴのノースウェスタン大学からの論文です。

米国で10年間変形性膝関節症のリスクの高い個人を追跡した前向きコホート研究で、激しい運動は変形性膝関節症を発症するリスクを増加させず、変形性膝関節症から保護する可能性があることが示唆されました。参加者は1194人で、女性697人、男性497人でした。
激しい身体活動への長期的な参加は、変形性膝関節症を発症するリスクと関連せず、この研究で活発に運動している人は変形性膝関節症を発症する可能性が30%低くなったとのことです。運動には、ジョギング、水泳、サイクリング、テニス、エアロビクスダンス、スキーなどが含まれていました。

この観察研究からは運動は変形性膝関節症の少なくともリスクにはならない様でした。

最後に

運動は変形性膝関節症にならないということは、非常に喜ばしい結果だと思います。 COVID-19下でなかなか運動し難い環境ではありますが、ぜひ運動しましょう。

参考文献

Alison H. Chang, Jungwha (Julia) Lee, Joan S. Chmiel, et al. Association of Long-term Strenuous Physical Activity and Extensive Sitting With Incident Radiographic Knee Osteoarthritis. JAMA Network Open. May 4, 2020. DOI:10.1001/jamanetworkopen.2020.4049

Association of Long-term Strenuous Activity and Extensive Sitting With Incident Knee Osteoarthritis
This cohort study evaluates long-term levels of physical activity and inactivity among adults with or likely to develop knee osteoarthritis.

Noriko Yoshimura, Shigeyuki Muraki, Hiroyuki Oka, Hiroshi Kawaguchi, Kozo Nakamura, Toru Akune, Cohort Profile: Research on Osteoarthritis/Osteoporosis Against Disability study, International Journal of Epidemiology, Volume 39, Issue 4, August 2010, Pages 988–995, https://doi.org/10.1093/ije/dyp276

https://academic.oup.com/ije/article/39/4/988/789111

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