フィンランドのベーシックインカムトライアルの結果

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Photo by Sharon McCutcheon on Unsplash

COVID-19流行の中、ますます話題になることが多いベーシックインカムですが、今まで様々なところで実証実験が行われてきましたが、その中でももっとも大きな規模で行われたフィンランドのベーシックインカムトライアルの結果が発表されました。

2017年から2018年にかけてフィンランドで行われたものであり、この最終レポートは先週公開されました。25歳から58歳の2,000人の失業者を無作為に選択し、無条件で月額560ユーロを与え、フィンランドの標準的な失業手当を貰った173,000人と比較しました。

結論として、ベーシックインカム実験では、ベーシックインカム受給者は労働市場への参加が促進されることが期待されていましたが、実際はそうではありませんでした。副次的な結果として、幸福と感じる人がベーシックインカム受給者では多く、健康問題が少なく、ストレスレベルが低いことがわかりました。また、自分たちの未来が明ると感じる人が多いこともわかりました。また、受給者の生活には多様性があることもわかりました。

結局のところ、この実験ではベーシックインカムが健康と社会の問題をすべて解決することはできないことが分かりました。

さらに、この結果を用いて文化や政府システムが異なる国で同様の介入がどのような影響を与えるかを予測することも不可能だと思われます。日本とフィンランドでは多くの面で異なっており、フィンランドの結果をそのまま日本に当てはめることは不可能だと思います。

日本においてベーシックインカムを導入する前には日本において社会実験をする必要があると思われます。

参考

フィンランドのベーシックインカム実験のレポート

Results of Finland's basic income experiment: small employment effects, better perceived economic security and mental wellbeing - News archive for customers
The basic income recipients were more satisfied with their lives and experienced less mental strain than the control group. They also had a more positive percep...

参考

Universal basic income experiment in Finland: new research reveals significant diversity in participants’ experience | University of Helsinki
The report on Finland's 2017-2018 basic income experiment illustrates great variance in how the experiment affected participants’ lives. University of Helsinki ...
Finnish basic income pilot improved wellbeing, study finds
First major study of scheme comes as economic toll of coronavirus prompts fresh interest in idea
Here Are the Results of the Biggest Universal Basic Income Trial Yet
The headline finding was that those who received the unconditional payments reported significantly improved financial and mental well-being.

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