スマートコンタクトレンズはARコンタクトレンズのMojo Visionが2020年4月に約55億円を調達したことで注目を集めましたが、このスマートコンタクトレンズはディスプレイを内蔵したものですが、医療用のスマートコンタクトレンズも研究開発が進められています。主に目的はモニタリングと薬剤投与が考えられています。
今回はスマートコンタクトレンズで糖尿病患者の疾患管理を支援する試みについて韓国の浦項工科大学校の研究者らから論文が出たので紹介したいと思います。
Do Hee Keum,Su-Kyoung Kim, Jahyun Koo, et al. Wireless smart contact lens for diabetic diagnosis and therapy. Science Advances 24 Apr 2020: Vol. 6, no. 17, eaba3252 DOI: 10.1126/sciadv.aba3252
この論文の中ではスマートコンタクトレンズは、ウェアラブルデバイスとして血糖値を監視できるだけでなく、糖尿病性網膜症を治療する薬剤の投与も考えられている様で、糖尿病のウサギの涙に含まれる糖を測定し、血糖値と比較して結果を検証した様です。実験から涙による血糖値の類推とコンタクトレンズからの実現可能性を実証することに成功した様です。

まだまだ、基礎研究段階でウサギでの結果ですが、今後研究が進んでヒトでも実証実験が進めば糖尿病管理の際に採血する必要性はなくなる未来もあるかもしれません。
参考
Mojo Vision Raises Additional $51 Million+ in Series B-1 Round; Funding Development of First True Smart Contact Lens
ネットビジネス進化論: 何が「成功」をもたらすのか NHK出版
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