はじめに
今年のEuropean and International Conference on Obesityでの発表によると、工業的に処理されたジャンクフード(超加工食品:Ultra-processed food:UPF)をたくさん食べる人は、加齢に関連する染色体変化を示す可能性が高いとのことです。これに関してはThe American Journal of Clinical Nutritionにも論文が掲載されているので合わせてみていきたいと思います。
超加工食品の消費と高齢者集団におけるテロメア短縮のリスク
スペインで行われた、SUN Projectの結果では、1日あたり3回以上のいわゆる「超加工食品」の消費は、染色体の端にあるDNAとテロメアと呼ばれるタンパク質の鎖が、めったにそのような食品を消費しない人に比べて短くなる確率を2倍にするとのことです。
SUN Projectに関して
SUN Projectはスペインで1999年~2018年に行われたプロジェクトで、 57~91歳の 886 名(男性 645 名、女性 241 名)の参加者を対象とした横断的研究で、ベースライン時に唾液サンプルからテロメア長を測定し、136 項目の食事摂取頻度調査票を用いてUPF消費量を収集して、テロメア長の短縮リスク(20 パーセンタイル未満)との関連をロジスティック回帰モデルを用いて評価しています。
参考文献
Lucia Alonso-Pedrero, Ana Ojeda-Rodríguez, Miguel A Martínez-González, et al. Ultra-processed food consumption and the risk of short telomeres in an elderly population of the Seguimiento Universidad de Navarra (SUN) Project, The American Journal of Clinical Nutrition, Volume 111, Issue 6, June 2020, Pages 1259–1266, https://doi.org/10.1093/ajcn/nqaa075
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