日本でも2017年9月1日にFreeStyleリブレが保険承認されましたが、その後継機がアメリカ食品医薬品局(FDA)で承認されました。その承認の中でも大きなニュースは4歳以上の糖尿病患者の使用が認められたことです。今までは小児に対する使用は認めらていなかったので大きな変化と言えます。
今までのものは15分に1回の記録でしたが、FreeStyle Libre 2は、1分おきに血糖値を読み取ることができ、1つの使い捨てセンサーパッチは2週間連続して機能します。センサーが設定範囲外の数値を検出すると、リーダーに信号を送ってアラームを作動させ、患者または介護者が適切な措置を講じてグルコースを範囲内に戻すことができます。
持続グルコースモニタリング(CGM)テクノロジーの出現は、この10年間で外来糖尿病治療に革命をもたらしたとされており、その機能向上と小児へのアメリカでの適応拡大はさらに大きな福音をもたらすことなると思われます。
また、特に1型糖尿病の患者さんでは持続グルコースモニタリングによって生活が管理しやすくなるという研究結果も出ており、特に低血糖の影響を大きく受ける高齢者で優位に低血糖を防ぐことができたと示されています。
1型糖尿病の60歳以上の成人203人を対象とした無作為化臨床試験で持続グルコースモニタリングした群は70mg/dl以下の血糖値の時間は約39分に低下を認めた。対照群は1日あたり約73分。
参考
Pratley RE, Kanapka LG, Rickels MR, et al. Effect of Continuous Glucose Monitoring on Hypoglycemia in Older Adults With Type 1 Diabetes: A Randomized Clinical Trial. JAMA. 2020;323(23):2397–2406. doi:10.1001/jama.2020.6928
日本ではまだ、承認されていないので手に入れることはできませんが、日本でもFreeStyle Libre 2が早く承認されるといいですね。そして、今後日本でも持続グルコースモニタリングがもっと普及するといいですね。
Introducing the FreeStyle Libre 2 system

フリースタイルリブレリーダー(読取装置)FreeStyleLibre Abbott
フリースタイルリブレセンサーFreeStyleLibre Abbott
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