リモート超音波
今まで、リモート超音波に関する紹介を2つしてきましたが、それらはどちらかというと医師と医師を繋ぐといったものでしたが、今回は在宅で妊娠している方が自分で超音波検査を行うのをサポートするといったものです。
過去のリモート超音波に関する記事はこちら
PulseNmoreの在宅妊娠超音波検査
イスラエルのスタートアップ企業であるPulseNmoreから、妊婦が自分で超音波検査を行い、その結果を超音波検査の技師や医師とすぐに共有できる新しいデバイスが発表されたので紹介したいと思います。
このデバイスはスマートフォン用のドックで、底部が超音波のプローべになっています。スマートフォンアプリが妊婦にトレーニングとガイダンスを提供し、判断に耐える様な高品質なスキャン結果を得られる様に指導します。キャプチャされた画像は、妊婦の主治医たちに共有され、さらなる意思決定の指針として使用することが可能な様です。400万人以上の会員を持つイスラエル最大のHMOであるClalit Health Servicesで、その管理下にある妊婦に数万台のPulseNmoreデバイスを提供する契約が成立したそうです。
PulseNmoreデイバイスの有用性
色々なニュースサイトで「PulseNmoreを使用した最初の研究で1,300件以上のセルフスキャンをレビューして、95%のスキャンで胎児の心臓の活動、動き、羊水をはっきりと確認できた」と書いてありますが、その根拠となる様な論文は見つけることができませんでした。MedArXivにプレプリントもなかったので、もしかしたら論文化はされていないのかもしれませんが、現在では、イスラエル及びEUでの機器認証がなされている様です。PulseNmoreのサイト(https://www.pulsenmore.com/)にも論文リンクはありませんせんでした。
この機器とは関係ありませんが、似た様な研究は他の所でも行われている様です。この論文はブラジルで行われた、リモート超音波による妊娠初期の超音波画像の診断品質を評価したものです。
Ferlin RM, Vaz-Oliani DM, Ferreira AC, Tristão EG, Oliani AH. Tele-obstetric ultrasound: analysis of first-trimester ultrasound images transmitted in realtime. J Telemed Telecare. 2012;18(1):54-58. doi:10.1258/jtt.2011.110503
最後に
COVID-19の流行下で、「在宅」「遠隔」「リモート」と言った言葉に世界中で注目が集まっています。今回紹介した、PulseNmoreの新しいデイバイスは注目を集めています。流行とは関係なく今後、へき地や諸島部では有用な可能性があります。日本での導入には色々と関門がありそうですが、非常に有用なデイバイスだと思います。下の動画は、PulseNmore社のデモンストレーション動画です。
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